恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「……あのさ、食べたいのか?」

ドキッ…どうして分かったんだろ…

「………」

「そんなガン見してりゃ、嫌でも気付くっつうの。ほらっ、やる!」

そう言って、早川君はトマトソースのパスタを取り分けてくれる。

ちゃんと地鶏付きで。

「ありがとう!早川君もアンチョビのパスタどうぞ?」

と、私のパスタを取り分ける。


わあ、地鶏〜 パクッ!


「美味しーーい‼︎
ねえ、こういう美味しい物を食べる時に、生きてて良かったあ…て思わない?」

あまりの美味しさに、早川君の方へ身を乗り出す。
< 40 / 208 >

この作品をシェア

pagetop