恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
ふわぁ〜と、身体が浮く。

ヘルメットを装着してもらった私は、
早川君に抱えられ、オートバイの後部座席に座らされる。


「両手はこう。離れないように、手…組んどけよ?」


両腕を、早川君のお腹の前で組む。


「ねえ…くっつき過ぎじゃない?」


こうすると、早川君の背中にピッタリと
くっついた格好になり、かなり恥ずかしい。


「こうしないと、落ちるよ?安全運転で行くつもりだけどさ」

「………」

「俺のこと、意識しちゃってんの?」

「…っ、そんなんじゃないよ。
くっつき過ぎると、運転しづらくないかなって思ったの」

「なんだ。残念」




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