恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「まだ彼女じゃないんだ。
今、口説いてるとこ…」

「…っな、適当なこと言わないでよっ」

むっ…と、早川君を睨む。

「ははっ、そんな可愛い顔で睨んでるつもりなのか?」

鼻をギュッとされた。

「いたっ…やめてよ」


「達也。口説くどころか、彼女に嫌われるぞ?」


もずく酢の小鉢を持ってきた大将が、呆れたように早川君をたしなめる。


「嫌われることはしていない。じゃれてるだけ」

「………」


わけ分かんない。放っておこう。




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