恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「もう学習したから、大丈夫」


そう何度もふらついて堪るかっ


「なーーんだ。それは残念だ」


心なしか、まだ笑ってる。

むっ。バカにして…


「いたっ!」

鼻をギュッとされる。


「かーわいい!…と忘れるとこだった」

ほらっ…と、紙袋を渡される。


反射的に受け取ると、冷んやり冷たい感触。


「漁港のオススメ干物セットだ。
干物も絶品だから」

「私に?いつの間に……
早川君、ありがとう。嬉しい!」

わあー、いろいろ入ってる。葵さんに焼いてあげよう。



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