恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
「んじゃ、また来週な!」

「はい!今日は美味しい昼ごはんに、連れて行ってくれて、ありがとう。
オートバイも、楽しかったよ!」

初めは、その速さに驚いたけど、走ってるうちに、どこまでも行きたい気分になるほどだ。

「そうか。俺も楽しかったよ」

いつもの意地悪な表情は消え、すごく穏やかに微笑む。


早川君って、表情が豊かだな…


「俺に惚れたのか?」

はっ?

「いつでも歓迎だぜ」

「……っな!」

せっかく見直しそうになったのに!


ブオォーン…

ははは……と、笑いながら、早川君は帰って行った。




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