恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
カチャ…

葵さんは、リビングで書類を見ていた。

「葵さん。お風呂お先にありがとう」

そう言うと、よっと、葵さんがソファから立ち上がり、

「じゃ、お風呂…入ってくる」

浴室の方へ歩いて行った。

「………」


やっぱり疲れてる?


カモミールのハーブティーを用意する。

部屋に林檎のような甘い香りが漂う。








カチャ…


葵さんがお風呂から出てきた。

「葵さん。ハーブティー…飲みませんか?」

「ああ。いただくよ」

ふわりと柔らかく微笑む、いつもの葵さんがいた。


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