恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ
コク…

少し開けた窓の外から、ときどき秋の虫たちの鳴く声が聞こえる。

昼間は、汗ばむ陽気だったのに、夜は少し肌寒い。


「湯冷めしてしまいますね。
窓…閉めてきます」


立ち上がり、窓の方へ行く私を葵さんが制し、抱きしめられる。


ぎゅうぅ…


葵さんだ。いつもの葵さんの香りに包まれる
そっとソファに寝かされ、囁かれる。

「このまま…都を抱いてもいい?」

私がこくんと頷くと同時に、優しくキスされる




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