トナリの照れ屋さん
序章
俺は至って普通の少年だった。
中二の頃に年齢特有のバカ病にかかり、若干やんちゃをしていた事を除けば、本当に普通の男子高校生だった。
友人と一緒にバカ騒ぎしたりクラスメートに恋したり、普通で楽しい高校生活を送っていた。
そう、あの日。テストも終わり、夏休みが直前に迫って皆がハイテンションになっていたあの日、あの時、あの時間までは。