それが伝え方なのです
「レポート大丈夫そう?」
「ん、せっかくの連休なのにごめん」
困ったように眉を下げる静くんに「気にしないで」と慌てて首を振った。
「わたしはこうやって静くんと一緒にいられるだけで嬉しいし…静くんのこと考えながらいろんなことするの楽しいから」
えへへ、と照れながら頬をかく。嘘とかじゃなくて本当にこうしていられるだけでもわたしは嬉しい。
静くんと一緒にいるだけでドキドキして、嬉しくて。普段会えないことが多いから今日も明日も静くんと会えるって考えるだけで頬が緩んじゃう。
ごはんだってお母さんに料理習い始めて簡単なものなら作れるようになったから、こうして静くんに振る舞えることが楽しみで仕方ないし。
「それより静くんだよ。GWなのにそんなに根詰めて大丈夫なの?」
邪魔にならないように少し隙間を空けてちょこんと静くんの隣に座る。