君をいつか・・・君がいつか
部屋に通され瞳の生い立ちを聞いた

「まずは、親の方な・・・四人は仲のよい同級生じゃった、瞳の母はここら辺の金持ちの娘じゃった。始めはのぅ、露木さんと付き合っておったんじゃけど、あれは、露木さんが持っているものが欲しゅうて、奪ったんじゃ言葉巧みにな・・・それを知った露木さんが一緒に逃げようって二日ほどおらんようなったけどな、母だけ戻って来た、そのまま、結婚したんじゃけど、月が合わん瞳が産まれた訳じゃ、で生まれたての瞳を田舎へ置いて二人で帰っていったんじゃ」 「ちょっと待ってください、それってもしかしたら、僕と瞳さんは異母兄妹かも知れないって事ですか?」 「そうじゃ、しかし瞳の産みの母が亡くなった今真相は藪の中じゃ」 「待ってください、じゃあ瞳さんが母と従っていたのは?」 「さぁ?おるんか?どこまで体裁を作るんじゃ、あのとうへんぼくは・・」


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