君をいつか・・・君がいつか
悠ちゃん、瞳ちゃん凄く興奮しとる

今日から柳澤 瞳じゃあって言われた

これでママいればええのに・・・

うち、すげー幸せもんじゃ

悠ちゃんにも会えたし

化粧瓶のおかげで、組長にも

厳ちゃん達にも会えたし


悠ちゃんのお父ちゃんに抱きつかれてチューされたし

本当の家族にも・・・明日になったら
なんにもなくなっていたり?

でもばあちゃん達からは、ずっと疎まれとったし、どこの馬の骨の女の子を育てんといかんのかって、よう言われよったし あのオヤジとおぼしき男からは、金持ちの息子と・・・・結婚させようと、模索しょったし、うちが母だと思っていた女性25人 1年おきに・・・


産みの母、うちに瓜二つじゃあって言われたけど、うちには知ることもできんし、まあ現に顔知っている人はすぐためらうことなく『早智恵』ってよったし 姉達さえ・・・・





「瞳、おいで、お話しよう」


「はーい」


「社交ダンステレビに映った時びっくりしたよ。母が生き返ったのかと、でも年がちがうよねて笑ったんだよ」

「本当、母の遺伝子全部受け継いでいる」

「そんなにも似ているんですか?露木のおじさんには早智恵って抱きつかれてチューされた」

「あのやろ、手が早いのは、変わってないな、俺の娘に・・・・・」


「なに泣いてるの?瞳」


「だって、娘と言ってくれた、嬉しくて」

「感激やさん、早智恵と変わらないな、瞳ができた時もそれはすごく喜んだのに・・・花本が、クソッ」



悠ちゃん、真面目に毎朝迎えに来てくれた。

「悠ちゃん、ありがとうね」って
頬に・・・・


「どう?慣れた?」

「うん、・・・・」


「・・・・・・・」


なにか今までとは違う雰囲気に何を話していいのやら

「瞳ちゃん、もうすぐ誕生日だよね。何かお祝いしたいけど欲しいものある?」

「もう、もらったよ、いいよ」

「何かあげた?」

「うん、家族を与えてくれた」

「そうか、他には・・・・」


「・・・・・・・・して」


「?」


「瞳を悠ちゃんだけの彼女にして」

「?彼女でなけれはこんな送り迎えしないよ」

「身体中すべて悠ちゃんだけの・・・」

「いいの?それで」

「うん、秘書さんに言われた、悠さんの妄想に打ち勝つには、瞳さん覚悟してさらけ出してくれない?」


「あんやろ、たまにはいいこと言うな」









それから数日後に週刊誌に載った

現代版シンデレラスト~リをかけ上った女性って見出しで・・・・

隠密がばれた

柳澤は、早急に会見を開いた
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