君をいつか・・・君がいつか
昨日の事早くも会社で話題になっていた

「なんでもこの会社の子なんだって、誰だろう?」

友達が瞳をつついた

「瞳一夜で話題の人に・・・」

「言わんといてよ、うち嫌いなんじゃけ」

「わかった・・・しかしビフォアフタだったよ、化粧品くらい買いなさいよ」


「まあ、そのうちにね」


「祝会しようや、今日くる?瞳」

「今日はデートじゃ」


「そうか、いよいよか?いいね瞳」

「うん」って頬を赤らめた


昼休み、瞳の携帯がなった

「なんで?そういうん?昨日ゆうた事なかった事に?嘘じゃろ?」

「え?・・・・」


携帯切って、だらしない顔ぐちゃぐちゃに・・・・・うわん・・・ぐぐすん・・・・あん・・・・・あん


社内に響き渡るようになきはじめた

「瞳・・・落ち着きなさい」

「だってまた、うちふられてしもうた・・・ぐぐすん・・・」

「ほら、お鼻チュン、お目目も拭きなさい」

「これじゃあいつまでたっても、うち結婚できん。お見合いしとうないのに、金つんで相手をてなづけてるうちの親たち」


副社長が廊下を歩いていた


「おい?ここ幼稚園か?」

「めっそうもございません、しかし副社長と心境同じ方いたんですね」


「何故だ?」

「結婚相手連れて行けばことごとく金つんで相手を納得させる、親たち」

「しかし、あの社員、可愛い、一応調べておけ」

「はい、かいがいしくお世話している方ですね」

「いや、あの社員は腹黒い、今泣いている方だ、犬ころみたいで可愛いでないか?」

「いや、悠さん趣味変わりました?」


「つべこべ言わず調べておけ」



早速調べましたよ、人事部に行ったりしたけどわかるのは


『花本 瞳』

資格の欄
まるで絵巻のように

「これは?」

「あぁ、失恋する度に取りまくったようです、また増えるでしょう、あれだけ本気になっていたら、打ち込むものがあればこうも資格ばかりには・・・」


「で、他の空欄は?」

「個人情報は話さないって、半ば強引に書きませんでした、聞きたければ本人に聞けばいい」







「副社長、ざっくりとこんなかんじです」

「父親の職業もか?」

「はい、そのようです」

「じゃああの腹黒い社員をどうにか捕まえて みてくれないか?」

しかし捕まえた所で話しては、くれそうもない感じだったが?


早く捕まえなければ、他に捕獲されそうだ。




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