親友 コトバは罪より重い
第二章 尾崎 私の居場所

居場所



私の居場所は学校だった。

私の家は代々続く弁護士の家庭。

でもお父さんは公務員でお母さんは専業主婦。


そのため幼い頃から将来は弁護士になるのうに期待され成績で全てが評価される。

成績が下がると罵声をあびせられ、家に居場所なんて無かった。

学校だけが私の癒しの場。

クラスメートからは私は大人しい女の子。

それでも良かった。

学校は成績で人を評価したりしない。成績で友達を作ったりしない。

蹴落とすとか考えなくていい。

自分のペースで良い。

なんて素晴らしいだろう。

確かに成績が良いと周りから褒められたりするけれど私はそれを求めてない。

私を私として見てくれる。

それだけで良かった。

安心できる学校生活。

私は学校が大好き。


でも中学に入って友達は直ぐにはできなかった。

私に話しかけてくる人はいなかった。

一人の時間が多かった。

でも家にいるよりマシだった。


中学に入って少しの頃

私はクラスメートの女子生徒から声をかけられた。

名前は沙耶ちゃん。

明るくて元気で私とは正反対。

沙耶ちゃんはいつも梶谷さんと一緒にいるのに私に声をかけてくれた。


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