親友 コトバは罪より重い

トモダチ



沙耶ちゃんが亡くなった。

忘れられない。

忘れる事なんてできない!

でも、私は悪くない。

違う…違うもん!悪いのはあの二人。

私は悪くないもん。

なのに、なのに梶谷さんは終業式で私の事を言った。

あの冷徹な瞳が頭から離れない。

梶谷さんが言ったヒントで大抵の人が私に気づいていた。

私は体が震えた。

やめて、私から居場所を奪わないで!


そう願ってのも、私の居場所を失った。


三学期から私は学校を休んだ。

三学期の授業は受験に関係ない。

だから休んでも問題ないのにドア越しから親の罵声が聞こえる。

学校に行け、学校に行け。

学校は私の居場所だった。

でももう居場所じゃない。

自分を守れるのは自分の部屋だけ。

なんで私がこんな思いをしないといけないの?

沙耶ちゃんを殺したのはあの二人なのに。

あの二人は今も普通に何気ない顔で学校へ行っている。

…許せない。


私が全部話したらあの二人だって!


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