親友 コトバは罪より重い
神様!!
女神様!!
何でもいい!
私を誰もいない場所に連れてって。
なんで、なんで私だけ。
世の中は不公平だ。
私を助けてくれる人はいないの?
警察?そんなの無理に決まっている!
逮捕される。少年院に入れられる。
安全かもしれないけど将来どうするの?私に未来なんてあるの?あるわけない!
「夢でありたい」
そう、これは夢、悪夢だ。私はまだ夢から覚めてないだけ。早く覚めて!
「…おと?」
部屋の中で音が鳴っている。
そう、これは携帯の着信音。
壊れていなかったんだ。
トボトボとおぼつかない足取りで携帯を手に取った。
これを聞いたら目が覚める?
何故ヒツウチ?
「もしもし…」
私のか細い声に応えてくれた相手の声に私は全身が凍りそうになった。
でも直ぐに解けて涙が溢れ出して、なんだか体が軽くなった。