親友 コトバは罪より重い
みんなは気づいていない。
梶谷さんは私たちを縛り付けてつけている事を。
だって謎がまだ残っている。
みんな犯人探しに飽きて、普通に学校に通って普通に勉強しているけど、このままじゃ終わらない。私はそんな気がした。
卒業までに何かが起きるような…
そんな予感がした。
事件の事を考え過ぎて頭がパンクしているだけなのかもしれないけど、この異様なざわめきは何?
受験校へ願書の提出日
私は誰よりも早く学校に行き願書を提出した。
この高校を受験するのが私だけで良かった。
同伴者がいたら梶谷さんに会う事はできないだろう。
梶谷さんは今どんな制服を着ているのがわからないのが少し痛手。
高校の近くのカフェに入り教科書を広げて、あたかも勉強しているフリをして私は梶谷さんがカフェを通り過ぎるのを待った。
願書を出しに行くにはカフェを通り過ぎないといけない。
沢山の志願者が通りすぎるから、かなり頭の神経を使う。
だけど私は集中した。
梶谷さんと会って話をして全てを終わらせるんだ。
そう思っているとテーブルの上に置いていた携帯が震えだした。
電話?しかもヒツウチ?無視してやろう。
でも何度も震え続ける。
私はため息をついた。
しつこい電話。
切ってもまた携帯は震える。
仕方ない。
私は携帯を持って外に出た。
中で電話をするのは営業妨害になりかねない。私は通話ボタンを押した。