終わりのない恋
そして、結婚式の日。
幸せに満ちた同僚と並んで私たち招待客を迎える貴方。
いつにも増して素敵だわ。
「結婚おめでとう。」
「ありがとう。来てくれて嬉しいわ!」
そうでしょうね。
だって、この女は私の存在を知りながら私の男を奪ったのだから。
でも、いいのよ。
済んだことだから。
それにね、
「ねえ、あなたの旦那様、お式が終わったら少しお借りしたいんだけど。いいかしら?」
「私たちハネムーンへ行くのよ! ねえ、俊之さん」
「あ、ああ・・・」
貴方の目が泳いでいるときは迷いがあるときなの。
自分でも分っている?