完璧上司の秘密を知ってしまった件について
…午後の仕事を始めた凛は、意地でも定時に仕事を終わらせようとしたが、今日中に終わらせなければならない書類が終わらず、今夜も新からの誘いを断らなければならなかった。
…ようやく仕事を終えたのは、午後8時。オフィスにはもう誰もいない。須藤課長も、外回りから帰ってきておらず、戸締りをした凛は、1人会社を出た。
早足で駅に向かっていた凛は、駅の改札口前で誰かとぶつかってしまった。
「すみません」
丁寧に頭を下げて謝ったのに、ぶつかった相手が悪かった。
相手は、駅のすぐ横にある居酒屋から出てきた酔っ払いで、凛に意味もなく絡んでくる。
「…すみませんですんだら、警察いらねぇよ」
「…本当にすみません、私、急いでるので」
なんとかあしらって行こうとする凛だが、痛いくらいに手首を掴まれてしまい、軽く悲鳴に似た声をあげた。
たくさんの人が行き交う駅前だと言うのに、誰一人助けてくれず、困惑する凛。
「悪いと思うなら、付き合え」
と、訳のわからないことを言う酔っ払いに、引っ張られた時だった。
誰かが、酔っ払いを引き離し、凛の前に立ちはだかった。
凛は背の高いその救世主を見上げると、見たことのある後ろ姿
…ようやく仕事を終えたのは、午後8時。オフィスにはもう誰もいない。須藤課長も、外回りから帰ってきておらず、戸締りをした凛は、1人会社を出た。
早足で駅に向かっていた凛は、駅の改札口前で誰かとぶつかってしまった。
「すみません」
丁寧に頭を下げて謝ったのに、ぶつかった相手が悪かった。
相手は、駅のすぐ横にある居酒屋から出てきた酔っ払いで、凛に意味もなく絡んでくる。
「…すみませんですんだら、警察いらねぇよ」
「…本当にすみません、私、急いでるので」
なんとかあしらって行こうとする凛だが、痛いくらいに手首を掴まれてしまい、軽く悲鳴に似た声をあげた。
たくさんの人が行き交う駅前だと言うのに、誰一人助けてくれず、困惑する凛。
「悪いと思うなら、付き合え」
と、訳のわからないことを言う酔っ払いに、引っ張られた時だった。
誰かが、酔っ払いを引き離し、凛の前に立ちはだかった。
凛は背の高いその救世主を見上げると、見たことのある後ろ姿