完璧上司の秘密を知ってしまった件について
・・・仕事中、凜は何度となく、このキーホルダーを見ては、頬を緩めていた。このキャラクターがそんなに好きなのか?
今一番のお気に入りのゆるキャラを、忘れてしまう凜は、そそっかしいと言うか、おっちょこちょいと言うか。
気が付けば、そのキーホルダを持ったまま、須藤課長はオフィスを出ていた。
…全く自分には不釣り合いのゆるキャラ。それをなぜ持って行ったのか?
それは、明日になればわかる事・・・
*********
何とか泣き止んだ凜を、新は自宅に連れ帰った。インターホンを鳴らして出てきたのは、最近、うちによくいる秋夜だった。
玄関を開けた秋夜は、驚きつつ、新を睨んだ。
「妹を泣かせて帰ってくるとはいい度胸だな」
「いやこれは」
言い訳をしようとしたが、秋夜は、言い訳無用とというような目つきで新を睨んでいる。
「…凜、顔がブッ細工だぞ」
心配してても、毒は放つ秋夜。…腫れぼったい目で、凜は秋夜を睨んだ。
「…ホラーだな」
「お兄ちゃんのバカ」
「秋夜さん、俺の話しを聞いてくださいよ」
「…聞いてやってもいいが、理由によっちゃ、殴り飛ばされる覚悟はあるか?」
自分が悪いコトをしていない事は分かっている新だが、こういう時の秋夜は、相当怖い事を熟知している新は、思わず息を呑んだ。
「よし、それじゃあ、話しを聞こうか?」
・・・新は覚悟を決め、事の次第を説明した。
今一番のお気に入りのゆるキャラを、忘れてしまう凜は、そそっかしいと言うか、おっちょこちょいと言うか。
気が付けば、そのキーホルダを持ったまま、須藤課長はオフィスを出ていた。
…全く自分には不釣り合いのゆるキャラ。それをなぜ持って行ったのか?
それは、明日になればわかる事・・・
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何とか泣き止んだ凜を、新は自宅に連れ帰った。インターホンを鳴らして出てきたのは、最近、うちによくいる秋夜だった。
玄関を開けた秋夜は、驚きつつ、新を睨んだ。
「妹を泣かせて帰ってくるとはいい度胸だな」
「いやこれは」
言い訳をしようとしたが、秋夜は、言い訳無用とというような目つきで新を睨んでいる。
「…凜、顔がブッ細工だぞ」
心配してても、毒は放つ秋夜。…腫れぼったい目で、凜は秋夜を睨んだ。
「…ホラーだな」
「お兄ちゃんのバカ」
「秋夜さん、俺の話しを聞いてくださいよ」
「…聞いてやってもいいが、理由によっちゃ、殴り飛ばされる覚悟はあるか?」
自分が悪いコトをしていない事は分かっている新だが、こういう時の秋夜は、相当怖い事を熟知している新は、思わず息を呑んだ。
「よし、それじゃあ、話しを聞こうか?」
・・・新は覚悟を決め、事の次第を説明した。