完璧上司の秘密を知ってしまった件について
…結局、ぐてたまちゃんは返してもらえず、泣く泣く出勤した。

「お、はよー、凛」
「…はよー…新〜、ゴメン〜」

朝、営業部の横のオフィス、海外事業部に勤める凛唯一の男友達、新の挨拶に、凛は、半泣きで謝った。

当然、新は訳が分からず首をかしげる。

…新は、秋夜に負けず劣らず、180センチの高身長、黒髪の短髪で好青年と言った感じのイケメンだ。

「…意味分かるように言ってくれる?」

新の言葉に(確かに)と、納得した凛は昨夜の秋夜との出来事を話した。

「えー、あれレアなのに?なかなか手に入らねぇよ」
「だって、返してくれないしー」

と言って項垂れる凛。それを見た新は、こんな凛も可愛いなんて思いながら、凛の頭を優しく撫でた。

「しゃーねーな」
「…」

「同じ物は無理だけど、探しといてやるよ」

と、つい、甘い事を言ってしまう新。

「マジッ⁈本当に⁈ありがとうー‼︎」

たかがぐてたまちゃん!に、本気で喜ぶ凛を見て、(俺って、コイツに甘いよなー)と思ってしまう新。

でも、凛の笑顔が見れるなら、なんだってやってしまうであろう新…だが、当の凛は、友達だから、やってくれてると思っている。
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