完璧上司の秘密を知ってしまった件について
凛は立ち上がると、会社に舞い戻った。
只今の時刻、午後9時。
須藤課長がまだ会社にいるとは限らない。もしかしたら、あの、綺麗な女性と仲良くデートしてるかもしれない。
それでも凛はオフィスに飛び込んだ。
「…」
息を切らせながら、須藤課長のデスクに向かう。
…まだ、須藤課長は、仕事をしていた。突然の凛の登場に目を見開いている。
「…須藤、課長」
「…どうした、こんな時間に?忘れ物か?」
いつもの貼り付けた笑顔で問いかけた須藤課長。そんな須藤課長を凛は睨んだ。
「…いつもの毒舌はどうしたんですか?」
「…」
「仕事用のスマイルなんていりません。いつもみたいな口の悪い意地悪な須藤課長がいいです」
「…お前、Mだったのか?」
「…ち!違いますよ!」
「…何が言いたい?…俺はまだ仕事中だ。手短に簡潔に言え」
その言葉に深呼吸した凛は、意を決して口を開いた。
「…好きになっちゃったんですよ!課長の事!毒舌で、意地悪で、勝手好きだとか言っておきながら、さっさと忘れろとか言われて…やっと自分の気持ちに気付いたのに、綺麗な女性と仲良くしてて。あー!もう!私の事なんて、嫌いになったんだと思って…辛くて…悲しくて…どうしていいかわからなくて」
「…泣き過ぎだ、バカ。不細工な顔しやがって」
「…煩いですよ!あーもう!課長なんか嫌いです!」
「…言ってる事が支離滅裂だぞ」
その瞬間、凛は、須藤課長の腕の中にスッポリと包まれた。
只今の時刻、午後9時。
須藤課長がまだ会社にいるとは限らない。もしかしたら、あの、綺麗な女性と仲良くデートしてるかもしれない。
それでも凛はオフィスに飛び込んだ。
「…」
息を切らせながら、須藤課長のデスクに向かう。
…まだ、須藤課長は、仕事をしていた。突然の凛の登場に目を見開いている。
「…須藤、課長」
「…どうした、こんな時間に?忘れ物か?」
いつもの貼り付けた笑顔で問いかけた須藤課長。そんな須藤課長を凛は睨んだ。
「…いつもの毒舌はどうしたんですか?」
「…」
「仕事用のスマイルなんていりません。いつもみたいな口の悪い意地悪な須藤課長がいいです」
「…お前、Mだったのか?」
「…ち!違いますよ!」
「…何が言いたい?…俺はまだ仕事中だ。手短に簡潔に言え」
その言葉に深呼吸した凛は、意を決して口を開いた。
「…好きになっちゃったんですよ!課長の事!毒舌で、意地悪で、勝手好きだとか言っておきながら、さっさと忘れろとか言われて…やっと自分の気持ちに気付いたのに、綺麗な女性と仲良くしてて。あー!もう!私の事なんて、嫌いになったんだと思って…辛くて…悲しくて…どうしていいかわからなくて」
「…泣き過ぎだ、バカ。不細工な顔しやがって」
「…煩いですよ!あーもう!課長なんか嫌いです!」
「…言ってる事が支離滅裂だぞ」
その瞬間、凛は、須藤課長の腕の中にスッポリと包まれた。