StarDust(仮)
いじめられ始めてから早くも一ヶ月が経とうとしていた。
初めはちょっかいをかけられる程度だった。
わざとぶつかってきたり、足をひっかけようとしてきたり……
流石に引っ掛けられて転んだら痛いから避けたが。
後……靴を隠されたりだったか。
だが、今では蹴られ、殴られ、水をかけられたりだ。
そして今日も………
「ッぐ…」
放課後だからだろう、俺達しかいない教室に鈍い音と痛みをこらえる声が響き渡る。
「おいおい、なんだぁ?深影よぉ!もう終わりかよ…!つっまんねぇ…」
蹴られたのも、声を出したのも俺。
向こうは俺が声を上げてから動かないのをいい事に気絶したのだと判断したようで、扉を閉める音と共に声が遠ざかって行った。
「……チッ。」
行動を起こすのが面倒だったから放置していたが流石に蹴られるのは痛い。
いくら喧嘩慣れしているからと言っても、痛みに慣れているわけではないのだ。