StarDust(仮)



歩いてる時間が暇で、俺は少女に話しかけた。


「…名前は?」

「え?」

「お前、じゃ話し辛い。……ああ、俺は。」


そこで迷った。どっちの名前で言ったほうが良いのかと。

けど、迷ったのも一瞬で。

俺は自分の通称を口にした。


「俺は…シン。」

「わ、私は櫻井茜−サクライアカネ−です!」


少女…もとい櫻井は緊張しているのか、まだビクつきながら言う。


「そ、それにしても…いいんですか?」

「…なにが。」

「えっと…送って貰って…。」

「別に。」


こっちの方向は元々行く方向だったし。

まだ時間じゃないけど良いだろう。

と、言うのも櫻井の向かっている方向は白薔薇のある方向で。


偶然ってあるもんだな。


…てか、俺の話し方悪かったせいか、今無言なんだが。

どうすっかな。

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