StarDust(仮)
てか、この子兄の話する時いきいきしてるな…
「あ、あの、シンさんは2年生ですか?」
「…ああ。」
「なら、今度お礼したいので会いに行っても良いですか?」
会いに?…まずいな、名前偽ってる事バレる…
あーでも別に良いか、悠里、廊下側の後ろの席だし。
あいつならわかるだろ。
「ああ、2−Aだ。廊下側の席にいる奴に声をかけてくれればいい。」
「はい!わかりました。…あ、そこで良いです。」
そう言って櫻井が指差す先には大きい倉庫が…って………
はあ?
倉庫?なんで?
なんででかい倉庫があんだよ。
「…流石にこのまま家には帰れませんから。兄に服貸してもらいます!」
「お兄さん…何やってるんだ?」
「んーと…白薔薇っていう暴走族、だった気がします!」
へぇ…白薔薇…か。
あの俺様がいるところか…。
バレねぇかな…、ウィッグかぶり直しとくか。
そう思い、俺がウィッグを被ると後ろから声をかけられた。
「茜か?」
隣の少女が。