StarDust(仮)



てか、この子兄の話する時いきいきしてるな…


「あ、あの、シンさんは2年生ですか?」

「…ああ。」

「なら、今度お礼したいので会いに行っても良いですか?」


会いに?…まずいな、名前偽ってる事バレる…

あーでも別に良いか、悠里、廊下側の後ろの席だし。

あいつならわかるだろ。


「ああ、2−Aだ。廊下側の席にいる奴に声をかけてくれればいい。」

「はい!わかりました。…あ、そこで良いです。」

そう言って櫻井が指差す先には大きい倉庫が…って………


はあ?


倉庫?なんで?


なんででかい倉庫があんだよ。


「…流石にこのまま家には帰れませんから。兄に服貸してもらいます!」

「お兄さん…何やってるんだ?」

「んーと…白薔薇っていう暴走族、だった気がします!」


へぇ…白薔薇…か。


あの俺様がいるところか…。

バレねぇかな…、ウィッグかぶり直しとくか。


そう思い、俺がウィッグを被ると後ろから声をかけられた。


「茜か?」


隣の少女が。


< 32 / 65 >

この作品をシェア

pagetop