StarDust(仮)
一先ずタオルを首にかけると、次の瞬間、シャッターがへこまない程度の力で叩かれた。
「みぃー…んぐ!?」
「テメェはバカか!」
「バカなんだけど頭が良いって…世も末だよね。」
「んー!?んー!?」
「だって自問自答も分からないんだよ?なのに学年トップとか…あり得ないんだけど。」
「んぐぐ!んがーっ!」
……騒がしい。
俺はため息をつきながら立ち上がりシャッターを開けた。
そこには大和に口を塞がれてもがいている苓と、呆れながら苓を取り押さえている二人がいた。
「おい…離してやれ。」
「っは……助かったよ深かっ!?」
苓が俺の名前を言おうとするとすかさず大和が拳骨を喰らわせる。
「なんで!?」
「…やっぱりバカ。名前隠してる意味無いでしょ?それじゃ。」
「ああ!そっか。」
納得したように苓は頷くが……本当に納得しているのか不安だ。
シャーペンを持つとスイッチが切り替わるらしい。
それ以外では本当に手に負えないほどのばかだ。
三人に中に入るように指示をして俺は元の席に座る。
白薔薇の幹部たちはもう好きな所に座っていて、茜も同様だ。
俺が席に座ると、隣に苓と悠里が座り、苓側の肘掛け部分にもたれ掛かるように大和が座る。