StarDust(仮)
「ま、信じられないんならいい。」
本人だってよくわかってないんだから。
今度…見る事があるかは分からないが見た時に信じればいい。
人間誰しも見てみないと信じないからな。
「あ…ご、ごめん。」
「謝る必要はないんだが…」
俺がまた寝ようと寝転がった時、チャイムが鳴った。
どうやら一時間目が終わったようだ。
まぁ…今日はこれ以上サボるつもりは無いから、戻るか。
「よっ…と!」
足を曲げ60度ぐらい上げて、足の力で立ちあがる。
「あれ、どうしたの?」
いきなり起き上がった俺に驚き、茜が声をかけてきた。
「いや、そろそろ戻ろうと思って。」
鞄に教科書などを戻して、レジャーシートを折り畳む。
梯子を降りようとして、立ち止まる。
「茜も戻るぞ。」
「え?」
「鍵掛けなきゃいけないから。
それに、風が強くなってきた。まだサボるんなら階段にでも居るといい。」
そう言って梯子の前から避ける。
流石に女子の前に降りるのは…な。
「……あ。ありがと…」
茜もそれに気づいたのか、俺に礼を言ってから梯子を降りた。
茜が降り切り、梯子の下から避けてから飛び降りる。
いや、梯子使おうと思ったんだけどな。面倒だったから。
そこまで高くないしちょっと足が痺れた程度だ。
茜が驚いたみたいだけど…まぁいいや。
「どうするんだ?」
「…戻ろうかな。流石にこれ以上サボるのは、ね。」
「なら送る。どうせ途中までは同じなんだし。」
校内に戻り、鍵をかけてから廊下を歩く。
「で、クラス何組なんだ?」
「Cだよ。」
それなら近いし、教室まで送るか。