StarDust(仮)
「…というか、イケメンじゃない?櫻井のクセに生意気。」
「……山野さん。」
その三人が近づいてきた途端、茜は顔を強張らせる。
どうやら、この三人が中心になっていじめをしてる様子だ。
「あ、本当だー。お兄さん、こんな女やめて私と一緒にならない?」
濃く甘い香水を匂わせながら女…山野と呼ばれた女子が腕を組もうとしてくる。
今まで喋ってなかった三人目だ。真ん中に立っていたリーダー的な女子。
一言で言ってキモい。初対面なのにそんなに距離つめてくるのも気に入らないし、第一にタイプじゃない。
俺は眉に皺が寄るのを感じながら山野に向かって言った。
「近寄るな、鬱陶しい。」
「なっ…!」
山野はメイクででかくなっている目をこれでもかという程見開き、固まる。
「聞こえなかったか?離れろって言ったんたが。」
「何でよ!なんでこんなブスなんかのほうが言い訳?!私のほうがいいじゃない!」
我に返った山野はそう喚き散らす。
「……性格の問題だ、あとメイク。俺のタイプじゃない。」
…ギャルというのか、ケバい化粧をする人はあまり、な。
ただメイクが厚いだけなら良いんだが濃いのは好きじゃないんだ。
「っ…なんなのこいつ!やっぱりこんなブスと付き合う男ね!あり得ないんだけど!」
……うるさい。
さっきと言ってること違うし。