足跡に惹かれて
家に帰って、今日のことを思い出す。

この間まで、小さく見えた後ろ姿と、大きな足跡を追うだけだったのに。

下の名前はなんて言うのかな?

年上っぽかったな。

部活は何部なんだろう。

話したい、もっと知りたい。

彼のことが頭から離れない。

明日も会えるかな。

いつもは憂鬱な朝が、待ち遠しくて仕方なかった。
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