私だけのナイトプリンス
私だけの・・・
「はあ、雨か・・・。」
目を覚ました私の耳に、窓を打ち付ける激しい雨と風の音が入ってきた。朝からテンションが下がる。
テンションのさがったまま着替えを済ませ、マーガリンを塗ったトーストと昨晩の余ったみそ汁で献立が妙な朝食を食べて家を出る。
家の外に出た私を冬の冷たい雨と風が容赦なく襲ってくる。傘を差していても横降りしている雨のによって髪も、着ている服もビショビショに濡らしながらやっとの思いで職場に辿り付いた。
業務開始時刻まで、あまり時間もないので寒さでブルブルと震える身体を抑えて自分のデスクへと向かう。
「おいっ」
持ってきたタオルで頭を拭いていると、私に向いている『彼』の声が聴こえた。そう思って、発せられた声の方へと振り返った。振り返った先に彼がいた。
彼は温かいミルクティーを差し出してくれていた。私と目が合った彼は表情を動かすこともなく、ささやかに頷いただけだった。彼はいつも、そう。ぶっきらぼうで口数が少なくて・・・。
正直何を考えているのか分からない。そんな『彼』が私の彼氏。
目を覚ました私の耳に、窓を打ち付ける激しい雨と風の音が入ってきた。朝からテンションが下がる。
テンションのさがったまま着替えを済ませ、マーガリンを塗ったトーストと昨晩の余ったみそ汁で献立が妙な朝食を食べて家を出る。
家の外に出た私を冬の冷たい雨と風が容赦なく襲ってくる。傘を差していても横降りしている雨のによって髪も、着ている服もビショビショに濡らしながらやっとの思いで職場に辿り付いた。
業務開始時刻まで、あまり時間もないので寒さでブルブルと震える身体を抑えて自分のデスクへと向かう。
「おいっ」
持ってきたタオルで頭を拭いていると、私に向いている『彼』の声が聴こえた。そう思って、発せられた声の方へと振り返った。振り返った先に彼がいた。
彼は温かいミルクティーを差し出してくれていた。私と目が合った彼は表情を動かすこともなく、ささやかに頷いただけだった。彼はいつも、そう。ぶっきらぼうで口数が少なくて・・・。
正直何を考えているのか分からない。そんな『彼』が私の彼氏。
< 1 / 5 >