善悪の境界線
「わたしたち天使が勝てば、死後の世界、普通の人間は天界に来れて、ハッピーになれるでしょー。でも、悪魔がかったら、悪魔はきっと天界を無くすはずなの。つまり、昔と同じ状態になるということ。死んだ順番で生まれ変われるということねー。そして、あわよくば、人間界をも自分たちのものにしようとしてくるはず。そうすれば、犯罪は何をしても許されてしまう。だって、どうせ生まれ変われるんだもの。………つまりはね、人生を楽に過ごしたかったり、生きる意味を見失った人たちこそが味方をする、って言ったら正しいかな。」
……………。
「そういうことね、大体納得したわ。じゃあ、最後に一つ良いかしら?」
…………ずっと、気になっていたこと。
「なに?」
「…………………どうして、そんな重大な役割を、私に頼むのか分からない。………どうして私なの?」
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