善悪の境界線
その瞬間、私の身体が光った。
「………え、きゃ、な、なにこれ……!?」
なおも光り、輝きは増す一方の身体。そしてその周りをクリスティアが動き回る。状況を理解しきれず、私は困惑し、声を絞り出す。
と、突然、冬期が叫ぶ。
「ちょっと、待ってクリスティア!まだ、契約規約に同意してないよ!そこんとこしっかりしないと、青藍ちゃんが危ない目にあったらどうするの!」
契約規約……って、な、なに?聞いてないわよ。
でも、クリスティアは動きを止めない。そして、輝き続ける身体。思わず目を閉じる。
「………!?」
光りがだんだん薄れていき、目を開いてみると………
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