善悪の境界線
「ふーん……?」
その女の子はジロジロと私を見回した。腕を組んで、目線は下からなのに態度は上からな感じで。私はちょっとそれが不快だった。
「………あのね、不審な人が入ってきて自己紹介もままなってない人を嫌がったり見回したくなるのは分かるわ。でもね、普通こっちが自己紹介したらあなたもするべきじゃない?」
私はさっきの自己紹介では考えられないほどすわった声をだした。そのことに驚いたのか、女の子は少し顔をカッと赤らめたが、怒りを抑えたように、低い声で話し始める。夏期と冬期はクスッと笑っていた。
「……それはどーも、すみませんでしたね。あたしは島崎 紅羽(しまざき くう)。二年前からこの戦いに加わっているものよ。よろしくね。」
そういってわざとらしくフンっと鼻を鳴らし、目を背ける。その姿は、とても高校生には見えなかった。
と、いうか、くうって本名だったのね……。そして、二年前から……というと、中学2年生のときからってこと……?すごい………。あれ、でもそもそも同い年?高校生なのはわかるけど何年か分からないし……。
「ベテランさんってことね。というか、先輩……?いろいろ分からないことがまだまだあるから、教えてくださいね。」
私が声をかけると、今度もまたカッと顔を赤らめたが、今度はそれを隠しもせず、
「……そうよ、どんどん聞いてくれていいわ。」
とだけ言った。あ、そういう感じなのか。大体この人の性格がわかった気がする。
「ところで、あなたって高校何年生なのかしら……?」
控えめに聞くと、ケロッとした様子で答える。
「ん?1年だよ。あなたもでしょ?あなたの高校はリボンの色でわかるからすぐわかっちゃったわ。同い年よー。だから、敬語やめてよね!この戦いで敬語なんて使ってたら指示なんて通らないわ。あと、呼び捨てしあいましょ。そっちの方が楽だし。いいわね?青藍。」
あ、めっちゃ喋った……。しかも、アニメ声になってるし。不快さはなくなったのね……。
同い年か……にしては小さいな……あ、コンプレックスなのかな?触れない方がいいよね……?
「………わかったわ、紅羽。」
その女の子はジロジロと私を見回した。腕を組んで、目線は下からなのに態度は上からな感じで。私はちょっとそれが不快だった。
「………あのね、不審な人が入ってきて自己紹介もままなってない人を嫌がったり見回したくなるのは分かるわ。でもね、普通こっちが自己紹介したらあなたもするべきじゃない?」
私はさっきの自己紹介では考えられないほどすわった声をだした。そのことに驚いたのか、女の子は少し顔をカッと赤らめたが、怒りを抑えたように、低い声で話し始める。夏期と冬期はクスッと笑っていた。
「……それはどーも、すみませんでしたね。あたしは島崎 紅羽(しまざき くう)。二年前からこの戦いに加わっているものよ。よろしくね。」
そういってわざとらしくフンっと鼻を鳴らし、目を背ける。その姿は、とても高校生には見えなかった。
と、いうか、くうって本名だったのね……。そして、二年前から……というと、中学2年生のときからってこと……?すごい………。あれ、でもそもそも同い年?高校生なのはわかるけど何年か分からないし……。
「ベテランさんってことね。というか、先輩……?いろいろ分からないことがまだまだあるから、教えてくださいね。」
私が声をかけると、今度もまたカッと顔を赤らめたが、今度はそれを隠しもせず、
「……そうよ、どんどん聞いてくれていいわ。」
とだけ言った。あ、そういう感じなのか。大体この人の性格がわかった気がする。
「ところで、あなたって高校何年生なのかしら……?」
控えめに聞くと、ケロッとした様子で答える。
「ん?1年だよ。あなたもでしょ?あなたの高校はリボンの色でわかるからすぐわかっちゃったわ。同い年よー。だから、敬語やめてよね!この戦いで敬語なんて使ってたら指示なんて通らないわ。あと、呼び捨てしあいましょ。そっちの方が楽だし。いいわね?青藍。」
あ、めっちゃ喋った……。しかも、アニメ声になってるし。不快さはなくなったのね……。
同い年か……にしては小さいな……あ、コンプレックスなのかな?触れない方がいいよね……?
「………わかったわ、紅羽。」