漆黒の薔薇
ガヤガヤ


今はお昼時間


あれから、先生たちが必死に席に座るように言っていた


皆はしぶしぶ座っていたが…


私は、凪沙と机をくっつけお弁当を食べている


お弁当は凪沙が作ってくれた


凪沙いわく、私の料理は破壊的らしい


遠まわしに下手って言ってるね


逆に凪沙の料理は凄く美味しい


栄養バランスもしっかりとれていて、苦手な食べ物でも凪沙が手を加えれば美味しく感じる


「ねぇ、燐(りん)」


燐とは私のことだ
なんか、思いつめたような顔をしている凪沙


「黒月ってなに…?」


「…なにかと思えば」


「え?」


「いや、なんでもない
私も詳しくはわからんが、暴走族らしい」


ピシッ


…あ、凪沙固まってる


おそらく、驚いているのだろう


私も最初驚いたし


「ぼ、ぼぼぼ暴走族?!」


「凪沙、落ち着こうか
ほら、深呼吸」


「う、うん
スーハースーハーって!深呼吸とかどうでもいいの!
それほんとなの?」


「らしい
藍が言ってた」


「え、藍(らん)くんが?」



弟の名前だ


「うん、なんか黒月のこと説明してたみたいだけど、聞いてない」


「そこは聞きなさい!!」


バンッの机を叩きながら凪沙が言った


「…うるさい、皆みてる」


「………っ///」


あらら、皆に見られてるから、顔赤くなってる


かぁわいいー(棒読み)







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