漆黒の薔薇
「――ねぇちゃん、こちら同じクラスの坂田真穂(まほ)さん。
俺達、7月にある体育祭の実行委員になって、その話し合いしてた。
で、こっちが俺の姉の高橋燐。」


「坂田真穂です!
よろしくお願いします!」


「藍の姉の高橋燐です
こちらこそ、よろしくね」


「は、はい!」といいながら可愛らしく返事をした坂田さん…


絶対モテルな…


「…2人は付き合ってるの?」


私は、今もっとも聞きたかった質問をした


「いや、付き合ってね「つつつ付き合ってませんよっ?!」…そゆこと」


藍の言葉を遮ながら、テンパっている坂田さん


「そっか」


心中でホッと息を吐いた


多分、それに藍は気付いたんだろう


「ねぇちゃん…」


藍が呆れた顔をしている


「…あの」


「どうした?坂田さん」


「いや、そろそろ帰ろっかな…て」


…坂田さん、そう言いながら悲しそうな顔をしている


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