摩訶不思議目録2
目指す場所
「この世とあの世の間の三途の川の間に、小さな駅があるといいます。それは各地にあるそう。昔までは三途の川を船で渡っていたそうですが、現在は発展し、電車での移動となったそうです。」
師匠は詳しく説明する。
「そこの駅に行けば何かがわかるってことなの?」
僕は尋ねる。
「ええ。すくなくとも何かしらはわかるでしょう。」
そりゃそうだが、三途の川の間ということは僕のような生きた人間はいけないのではないだろうか。
僕が聞こうとすると、師匠は話を遮って言う。
「急がなければいけません。また、人間の怨念でできた妖怪などが来てしまうと手に負えない。」
僕は、急に焦りだす師匠が不思議であった。こんな静かな人が時間すら考えていないなんて想像できない。それどころか、親から僕を切り離そうとしているようにも思える。
僕は、一瞬不安になった。
「なぜ師匠はそこまで僕をあせらすの?」
僕は聞く。師匠は一瞬驚いたかのように見えたが、答える。
「重大な事だからです。」
僕は聞く。
「なにも僕じゃなくていいじゃない。強そうなイノタニさんだっているじゃないか。」
師匠は言う。
「貴方じゃないといけないんです。」
その言葉で僕は納得してしまった。
「わかったよ。」
師匠は詳しく説明する。
「そこの駅に行けば何かがわかるってことなの?」
僕は尋ねる。
「ええ。すくなくとも何かしらはわかるでしょう。」
そりゃそうだが、三途の川の間ということは僕のような生きた人間はいけないのではないだろうか。
僕が聞こうとすると、師匠は話を遮って言う。
「急がなければいけません。また、人間の怨念でできた妖怪などが来てしまうと手に負えない。」
僕は、急に焦りだす師匠が不思議であった。こんな静かな人が時間すら考えていないなんて想像できない。それどころか、親から僕を切り離そうとしているようにも思える。
僕は、一瞬不安になった。
「なぜ師匠はそこまで僕をあせらすの?」
僕は聞く。師匠は一瞬驚いたかのように見えたが、答える。
「重大な事だからです。」
僕は聞く。
「なにも僕じゃなくていいじゃない。強そうなイノタニさんだっているじゃないか。」
師匠は言う。
「貴方じゃないといけないんです。」
その言葉で僕は納得してしまった。
「わかったよ。」