摩訶不思議目録2
赤と青と
目を開けると、そこは空から地平線まで紅い世界だった。遠くに電柱がいくつも並んで見える。
そこに、一人の少女が永遠に泣いていた。
蒼いボアのコート、はらわた色の髪を一つに結い、首から下が骨で出来た彼女は泣いていた。
「どうしたの?」
僕は聞く。
「みつからないの。」
少女は泣いたままつぶやく。
「一緒に探してやろうか?」
僕が聞くと、少女は頷いた。
「なにがないんだい?」
僕は聞く。
「心がないの。」
少女は答えて、指を指した。
そこには0と1が写り混む小さな水溜まりだった。深そうな水溜まりだ。
「皆...ないの。私も、皆も。」
少女は言う。
水溜まりを覗くと腕が中から出てきた。
「うわっ!」
僕は足を捕まれ、そのまま引きずり込まれた。
そこに、一人の少女が永遠に泣いていた。
蒼いボアのコート、はらわた色の髪を一つに結い、首から下が骨で出来た彼女は泣いていた。
「どうしたの?」
僕は聞く。
「みつからないの。」
少女は泣いたままつぶやく。
「一緒に探してやろうか?」
僕が聞くと、少女は頷いた。
「なにがないんだい?」
僕は聞く。
「心がないの。」
少女は答えて、指を指した。
そこには0と1が写り混む小さな水溜まりだった。深そうな水溜まりだ。
「皆...ないの。私も、皆も。」
少女は言う。
水溜まりを覗くと腕が中から出てきた。
「うわっ!」
僕は足を捕まれ、そのまま引きずり込まれた。