摩訶不思議目録2
目を開けると、パソコン、スマホ等のデジタルなものが並ぶ世界。液晶画面からこぼれる蒼い光りが蒼井優世界を作り出していた。
そこにはいくつも手懸かり地面から突き出していた。
奥を見ると、タオルが落ち、闇へ続いていた。
「タオルケット...?」
僕はタオルを拾い上げて奥へ続く闇へ突き進んだ。
自分の現状など気にせず、ただ好奇心で進んだ。
しばらくすると、蒼い光りが見えはじめた。
進むと、なにやら小言が聞こえはじめる。
「皆幸せになれ。」
そうつぶやいているのは、タオルを頭から被った小さな男の子だった。
「ねえ、君心をしらないかな?女の子が探して困っているんだ。」
僕は男の子に聞く。
「なあに?不幸で困っているの?それじゃあ僕が幸せを分けてあげるよ。」
タオルケットを腰に巻き、頭に被った服装がカラフルな男の子は言う。
「僕、イタチ。君、心を知らない?心がなくなっちゃったんだ。」
「そうなんだ。僕ルケット。ハピネスしてる?」
「ハピネス..?よくわからないけど困ってるんだ。」
僕は少しイライラしながら言う。
「僕も困ってるんだ。君の手伝いは出来ないね。」
ルケットはつぶやき、再びパソコンに目をやった。
「君はなにを困っているの?」
僕は聞く。
「兄さんが幸せになる方法だよ。」
「ルケットにはお兄さんがいるのか。じゃあ、お兄さんは不幸せなのかい?」
「兄さんはいつも笑って幸せそうなんだ。」
「じゃあ、幸せじゃないか。」
「違うんだ。兄さんは僕を幸せにして、自分の幸せをなくしたんだ。僕が幸せになるように笑ってくれている。」
そう、ルケットは悲しそうにつぶやいた。
「兄さん、寝ているとき凄く悲しい顔をする。そして言うんだ「死にたい。」って。」
「でも、君が幸せになるようにルケットのお兄さんが頑張っているでしょ。なのにこうやって君が悲しそうにしていたらお兄さん、悲しむよ。」
僕が言うとルケットは右手にタオルをにぎりしめて僕の目の前に立った。
「黙れ幸せ者が。不幸自慢しか出来ない幸せ者には用はないんだよ。殺してやる。貴様が幸せだから兄さんは不幸なんだ。」
「それは、違うよ!!」
僕は反論したが、ルケットはタオルを僕の首に回し、首を絞めはじめた。
「所詮おまえらは不幸を言った幸せ者だ。幸せを言った不幸者はおまえらにことごとく踏み潰されるんだよ。」
ルケットの淡々とした声とともに、首に圧がかかる。酷く苦しい。
「皆、皆僕に頑張れという。無責任に頑張れと言う。」
どんどん圧は強くなり、吐き気がする。目の前が眩む。
「ル....ケッ...ト...........」
僕は一生懸命絞める腕を押さえたが、腕に力が入らなくなった。
すると、声が響く。
「心。見つけた。」
そこにはいくつも手懸かり地面から突き出していた。
奥を見ると、タオルが落ち、闇へ続いていた。
「タオルケット...?」
僕はタオルを拾い上げて奥へ続く闇へ突き進んだ。
自分の現状など気にせず、ただ好奇心で進んだ。
しばらくすると、蒼い光りが見えはじめた。
進むと、なにやら小言が聞こえはじめる。
「皆幸せになれ。」
そうつぶやいているのは、タオルを頭から被った小さな男の子だった。
「ねえ、君心をしらないかな?女の子が探して困っているんだ。」
僕は男の子に聞く。
「なあに?不幸で困っているの?それじゃあ僕が幸せを分けてあげるよ。」
タオルケットを腰に巻き、頭に被った服装がカラフルな男の子は言う。
「僕、イタチ。君、心を知らない?心がなくなっちゃったんだ。」
「そうなんだ。僕ルケット。ハピネスしてる?」
「ハピネス..?よくわからないけど困ってるんだ。」
僕は少しイライラしながら言う。
「僕も困ってるんだ。君の手伝いは出来ないね。」
ルケットはつぶやき、再びパソコンに目をやった。
「君はなにを困っているの?」
僕は聞く。
「兄さんが幸せになる方法だよ。」
「ルケットにはお兄さんがいるのか。じゃあ、お兄さんは不幸せなのかい?」
「兄さんはいつも笑って幸せそうなんだ。」
「じゃあ、幸せじゃないか。」
「違うんだ。兄さんは僕を幸せにして、自分の幸せをなくしたんだ。僕が幸せになるように笑ってくれている。」
そう、ルケットは悲しそうにつぶやいた。
「兄さん、寝ているとき凄く悲しい顔をする。そして言うんだ「死にたい。」って。」
「でも、君が幸せになるようにルケットのお兄さんが頑張っているでしょ。なのにこうやって君が悲しそうにしていたらお兄さん、悲しむよ。」
僕が言うとルケットは右手にタオルをにぎりしめて僕の目の前に立った。
「黙れ幸せ者が。不幸自慢しか出来ない幸せ者には用はないんだよ。殺してやる。貴様が幸せだから兄さんは不幸なんだ。」
「それは、違うよ!!」
僕は反論したが、ルケットはタオルを僕の首に回し、首を絞めはじめた。
「所詮おまえらは不幸を言った幸せ者だ。幸せを言った不幸者はおまえらにことごとく踏み潰されるんだよ。」
ルケットの淡々とした声とともに、首に圧がかかる。酷く苦しい。
「皆、皆僕に頑張れという。無責任に頑張れと言う。」
どんどん圧は強くなり、吐き気がする。目の前が眩む。
「ル....ケッ...ト...........」
僕は一生懸命絞める腕を押さえたが、腕に力が入らなくなった。
すると、声が響く。
「心。見つけた。」