摩訶不思議目録2
「父ちゃんの分からず屋!!!!」
僕はそういって家を飛び出した。
なぜ飛び出したのか。時は数時間前に遡る。

僕はちょっと頭にくると喧嘩早い。そのたび、乱暴ものとかとよく喧嘩していた。が、僕は体が弱く、とても小さい。当然喧嘩は負けてしまうのだ。更に、体が小さいことでよくばかにされた。
仕返しとかそういうもので殴り掛かったわけじゃない。当然僕にも理由があって殴ってしまったんだ。

それを父ちゃんはわかってやくれなかった。
いっつも「暴力を振るったら負けだ。」とか、「侍になるんだ。」とか、いかにも正しそうなことを言う。
そのたびに、父ちゃんとの言い争いは絶えなかった。
僕はとうとう嫌になって家を飛び出した。

走って見るものの行く場所がなく、いつもの丘で擦り傷を拭っていたのだった。
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