猫足のバスタブ、愛の誓い



初めて彼女の涙を見た

複雑な環境で育ってしまったからなのか

感情を表に出すことも殆どなくて

人に甘えるということを知らなくて

そんな彼女が幼い子のように声を上げて泣いた



誰かが側で支えてやんなきゃ

誰かが彼女を守ってやらなくちゃ

誰が……




美樹さん、俺でもいいですか

俺が彼女の側で支えるから

俺が彼女を守るから



だから美樹さんどうか俺らを見守っていてください






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