【企&短】失恋サンタクロース


今日は目覚ましが鳴る前に目が覚めた。

今日のメイクは上手くいった。

今日のご飯は私の好きな玉子焼きがあった。



ただださえご機嫌の私は更にご機嫌に。



「そのバカな顔どうにかならないの?」



だから来夢にこんなことを言われても、痛くも痒くもない。



「へへへ」



「いや、褒めてないから」



鬱陶しそうな表情を浮かべてるくせに、今日も朝から私の部屋にいる来夢。

なんだかんだで人懐っこい。



「昴くんいつ帰ってくるのかなぁ?」



「そのうち帰ってくるでしょ」



昴くんは一人暮らしをしながら大学に通っている。

そのため、長期の休みしか会えなくなっていたのだ。

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