【企&短】失恋サンタクロース


わざとベッドに横になりふて寝する。



すると暫くして、



「…月風寝たの?」



私に声を掛けてくる来夢。



まぁ、全部無視だけど。

小さい時から来夢は心配性というか、面倒見がいいというか、私が拗ねたら人一倍心配してくるのだ。

それが面白くてたまによく拗ねたフリをする。



「ねぇ、月風?眠いの?」



さっきの冷たい態度とは打って変わって、声のトーンが少し低くなり口調が優しい。



「るーかーちゃーん」



もう、笑いを堪えるのに必死。

でも堪えきれなく枕に顔を埋める。

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