【企&短】失恋サンタクロース


「月風拗ねたの?」



やばいこれ。



「クッキーなんて食べればみんな一緒だよ」



いや、それフォローになってないから。



「…あ、昴くんだ」



「えっ!?!」



私は〝昴くん〟という名前に反応して勢いよく飛び起きて窓の外を見る。

けれどそこには昴くんの姿なんてなくて、来夢にしてやられたのだと気づく。



「なんだ元気じゃん」



「…本当に拗ねるよ」



「それは勘弁して」

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