【企&短】失恋サンタクロース


家に着けば私のお母さんやお父さん。

来夢の家族、昴くんの両親がいて。

けれどそこに昴くんの姿はなく、どこからか情報を仕入れたのか来夢が、



「バスが渋滞してるから遅れるんだって」



と教えてくれた。



昴くんに会えることだけを考えていた私は、ショックが大きい。



「月風こっちに来て手伝ってくれる?」



けれど落ち込んでる暇なんて無く、私はせっせとクリスマスパーティーの準備を手伝った。



こうとなれば沢山お手伝いして、昴くんに褒めてもらおう。



「褒めてもらう気なんだ」



「煩いなぁ」



誰にも言ってないのに、何故か来夢には私の考えていることが筒抜けだった。

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