【企&短】失恋サンタクロース


「ふふふ~ん」



今の私は超がつくほど機嫌がいい。

口元が緩みっぱなし。

おまけに、鼻歌まで。



そんな私をウザったい目で見る隣の家に住む幼馴染み、久保来夢が一言。



「月風分かり易すぎ」



分かってます。

だけど、



「仕方がないじゃん!」



なんせ、明日12/25に行われるクリスマスパーティーに、私の家の前に住む4つ年上の小鳥遊昴くんも来るのだから!!!



「どうせ昴くんのことでも考えてるんでしょ」



来夢は私の部屋で雑誌を見ながら素っ気なくそう言った。



「あったりー!!」



まぁ、明日のことで頭が一杯の私には来夢のご機嫌なんて関係ないけど。



「明日どんな服着ていこうかなぁ。ねぇ、来夢!なにがいいと思う?」



「…」



おや?

< 2 / 29 >

この作品をシェア

pagetop