【企&短】失恋サンタクロース
「ふふふ~ん」
今の私は超がつくほど機嫌がいい。
口元が緩みっぱなし。
おまけに、鼻歌まで。
そんな私をウザったい目で見る隣の家に住む幼馴染み、久保来夢が一言。
「月風分かり易すぎ」
分かってます。
だけど、
「仕方がないじゃん!」
なんせ、明日12/25に行われるクリスマスパーティーに、私の家の前に住む4つ年上の小鳥遊昴くんも来るのだから!!!
「どうせ昴くんのことでも考えてるんでしょ」
来夢は私の部屋で雑誌を見ながら素っ気なくそう言った。
「あったりー!!」
まぁ、明日のことで頭が一杯の私には来夢のご機嫌なんて関係ないけど。
「明日どんな服着ていこうかなぁ。ねぇ、来夢!なにがいいと思う?」
「…」
おや?