【企&短】失恋サンタクロース
あぁ…やばい、これ。
泣きそう。
「…私食べすぎたみたい。気持ち悪いから部屋で休んでくるね!」
「月風…」
そう言ってその場をあとにした時、来夢の私の名前を呼ぶ声が聞こえたけれど無視して部屋に向かった。
パタン──
自室の扉をしめたとたん、涙が溢れ出した。
「…っ…うぅ…」
この赤いマフラーも、昴くんと彼女さんの思い出の1つなんだ。
「っ…」
涙はとめどなく溢れ出る。
もうメイクなんて、どうでもいい。
バカみたいに昴くん、昴くんって言っていた私が恥ずかしい。