【企&短】失恋サンタクロース


私はゆっくり顔を上げた。



「…」



えっと…



思わず泣いていた涙も止まってしまうレベル。



「…来夢なにしてるの?」



私の目の前には、サンタクロースの格好をした来夢の姿。



「…メリークリクマス」



は?

なに言ってるの?



次の瞬間。



ギュッ──



抱きしめられていた。

けれど抱きしめられていた時間はほんの一瞬。



「ら、来夢?!」



来夢の行動が読めない。

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