【企&短】失恋サンタクロース


「…それ俺からのプレゼント」



「プレゼント?」



自分の胸元を見れば、ハート型の可愛いネックレスが小さく輝いていた。



「…昴くんじゃなくて、俺のこともちゃんと見てよ」



「来夢…?」



「月風の側に俺はずっといるから」



来夢の言葉は私の胸の内を軽くしてくれる。



「俺…ずっと月風のこと好きだった」



いきなり告げられて戸惑うしかない。



「だーかーらー」



来夢は私のほっぺをぶにゅっとつまみ、



「月風は笑ってるのが1番可愛いんだよ」



と言った。

< 26 / 29 >

この作品をシェア

pagetop