【企&短】失恋サンタクロース
そんな私の姿を見た来夢は呆れて再び雑誌を読み始めた。
「ねぇ、来夢!これとこれどっちがいい?」
けれど私が質問を投げかければ、
「こっち」
って指を指し答えてくれる。
口は少し悪いけど、優しくてたまに素直だったりする幼馴染み。
「よし!これでOK!!」
来夢が手伝ってくれたおかげで明日の服装は直ぐに決まった。
「はぁ…」
「ため息なんてついてどうしたんだよ」
「いや、早く会いたいなぁって」
クションを抱きしめそう答えれば、あからさまに嫌な顔をしている。
けどまぁ、そんなのお構い無し。
「だってさ、だってさ、久しぶりに会うんだよ?昴くんもっとカッコよくなってるかな?」
久しぶりに会う昴くんの姿を思い浮かべては口元が緩む。
「今の月風の顔超ブサイク」
「は??!」