【企&短】失恋サンタクロース
「もう1回作る!」
ムキになった私はそれから3回程焼き続け、その中でも形や焼き色を見て厳選した。
来夢はそんな私に飽きたのか、昼寝を始めている。
そんなこんなで出来上がったクッキーは可愛い袋でラッピングして完成。
これをあげた時の昴くんの反応を想像しては顔がニヤけてしまう。
そしていつの間にか起きていた来夢にツッこまれた。
「顔変だよ」
「うるさい」
「鏡見た方がいいよ?」
来夢はそう言うと、洗面所から手鏡を持って来て私に見せた。
「…来夢腹立つ」
そんなこんなで今年のイヴは過ぎ去っていった。