二人の秘密。〜短編・学園LOVEstory①〜
君が学校を休んで居る時、
大袈裟かも知れないけれど、
色が無くなってしまう。
教室の色も、
黒板も、
皆の顔も。
そんな時は誰よりも早く帰る。
終業のチャイムと一緒に教室を出る。
心の中で、君に文句を言いながら。
何か僕に予定がある時は、仕方ないけどそっちを優先する。
君が教室に残って居るのを確認しながら、
友達と教室を出ていくのは、
心が張り裂けそうに痛くなる。
だからそんな時は、
絶対に君の顔は見ない。
もう、気付いていた。
自分の気持ちに・・・。
だけど、そうじゃないんだ。
それだけで終わらせる気持ちじゃないんだ。